ドイツ・ミュンヘンで1年に1度だけ行われるミネラルショー。
「The Munich Show」
https://munichshow.com/
本日は業者のみ来場できるプレオープン。いよいよです。
会場入り口には各国の国旗が掲揚。
ジャパンパビリオンで初参加という事があってなのか、日本の国旗が二番目に掲げられていました!!
入り口付近には、大きなマンモスのオブジェも!!
ジャパンパビリオン内での出展となりましたガーネットファンズ。
それほど広くないスペースですが、ドイツの「ガーネット好き」の皆様をお出迎えします。
ちなみに、テーブル内に「ビール」がありますが、日本でもお馴染みの初台愛石館のご夫婦から頂いたのですが、チェコのビールで「GRANAT」という名前。以前にも情報では知っていましたが、実物を見たのは初めて!味見といきたいところでしたが、もったいないので早速展示させていただきました!!
初台さんとは以前国内のショーで隣になったご縁があり、ガーネットつながりの話をしていまして、それを覚えてくださっていたようで。今回チェコのお友達に偶然何本かいただいたそうでお裾分けいただきました。本当に本当に感謝です!!!
バイヤーズデイということもありますし、会場が広いという事もあります。
開場してからは、それほどではありませんでしたが、徐々にブースにいらっしゃる方も増えて来ます。
ミネラルマルシェさん以外の他のジャパンパビリオン出展の皆さんも、おなじくミュンヘンショー初出展です。
世界のガーネット好きへ
今回、ジャパンパビリオンには11社が出展。
中にはドイツ語を話せるかたもいらっしゃいましたし、英語も普通に会話できる方もいます。私はと言いますと、ドイツ語は「ダンケシェン(ありがとう)」、「グーテンターク(おはよう)」・・・くらいですね(笑)英語は中学校1年生レベル。販売なんてとても!?という思われてしまうくらいなのです。
そんな、私たちのためにジャパンパビリオンに共通のドイツ語ができる通訳さんをつけていただきました!!本当にありがたい。
通訳は、茅沼緑さんというドイツ在住の方。
日本のミュージシャンなどアーティストの通訳や多方面にわたり活躍されています。
普段通訳をつけるような仕事をしていないので、プロの通訳の方というのは初めてです。
とはいえ、宝石名というと「英語」の表記がほとんど。
ガーネットはもちろん、デマントイドやグロッシュラーなど英語表記としては共通。単語だけならそれほど問題は無いでしょう。でもやっぱりコミュニケーションがとれない。
ドイツの人はドイツ語なので英語は通じないともいわれていましたが、全くという訳ではありませんでした。こちらが「ガーネット!」と言っても「オー!グラナートッ」って解釈してくれたりします。まぁ表記もドイツ語にしましたのでGarnet=Granatとありますし(笑)
通訳の茅沼さんに確認したかった「ガーネット好きの、ガーネット好きによる、ガーネット好きのための専門店」の看板の表記(ドイツ語訳)を恐る恐る大丈夫なのか?聞いたのですが「大丈夫ですよ、通じます」とのこと。ほっとしながら、色々な種類のガーネットについて茅沼さんに説明などしていると・・・
自前の?鉱物・宝石名などが印刷された図鑑のような資料を手に、ツァボライトをみながら、なにやらつぶやいている初老の男性がいます。
なんとなく「これは何だ?」という様子。
私が「グリーンのグロッシュラーガーネットでツァボライトです」と返答。
でも、この方ちょっと様子が違う。
(私の発音が違うのか・・・?)とも思い、ちょっと巻き舌風に「ツァァボライト」なんて言ってみたりします(笑)
資料をみながら「うーん、これはガーネットではないよ?」という感じ。
う〜ん、ちょっとラチが明かない・・・。
すかさず、辺りを見渡し、茅沼さんを探します!!!
状況を説明すると、ドイツ語で会話がはじまります!!
どうやら、私が作った商品ラベルの表記で、グリーングロッシュラーと書いてあるのですがカッコの(ツァボライト)のドイツ語訳したスペルがどうやら違っていたようで(笑)何度か茅沼さんを介して会話しまして、納得していただいた様子です。
こういった対応はさすがに私のレベルでは厳しかったですね。
そうして、その方はいくつかを手に
「私のコレクションに加えるよ」と言って、ご購入下さいました。
「ありが・・ダンケシェン!!」
・・・
!!!
えーー!!
そうなんです!!!
記念すべき、
ミュンヘン、初購入です!!!!
そうして、お会計を済ませ、
内心、興奮冷めやらぬ、といった感じなのですが、
初購入いただいたので、
「すみません、一緒に写真をとらせていただいてもいいですか・・・?」
と、言おうと思っても、
やはりとっさには出ません(笑)
それを察してくれた茅沼さん。
説明していただいて、
無事に、写真を撮る事ができました!!!
本日はバイヤーズデイでしたが、
それでも珍しいガーネットもありますので
どうしてもすこし深い説明が必要となってきます。
その度に、茅沼さんにお願いできたので
ドイツでも日本と同じようにガーネット好きの
皆様とコミュニケーションを取る事ができました。
ジャパンパビリオンで共同出展となっていますので、
時にはテーブルを見てもらいながら、珍しいガーネットの買い付けを
することができ、初日のバイヤーズデイを終える事ができました。
もうひとつの課題が・・・
バイヤーズデイの初日が一段落した時に、どうしても通訳の茅沼さん確認したかった事が・・・。
そう、それは「ミュンヘン〜ウィーン間の夜行電車のチケットが取れない」ということ。
日本での予約状況の一件、ミュンヘンでのオンライン予約、駅構内の券売機での状況など一通り説明し、ノートパソコンでも確認状況を説明しました。
茅沼さんのスマホには同じくDB(列車予約)のアプリが入っていて入力して確認してもらうと、なんと新事実が発覚!!
ウェブサイトのトラブルではなく、寝台列車が走る時間帯は国境を越える時のセキュリティなどの問題からしばらく受け付けていないとの事!!!
ちょうど、世間ではシリアの難民移民問題で国境を越えてドイツに向かう人たちが溢れているということが問題視されている真っ最中。
リアルタイムの状況に納得。しかし、それと同時に「ではどうする?」という事に。
解決策は2つ。
①夜8時台の列車に乗り、ウィーンに到着するのが深夜の1時過ぎ。
②ミュンヘンにもう1泊し、その次の日の始発に乗って、お昼頃ウィーンに到着。
①の場合、一番の問題はオーストリア国境のザルツブルグ乗り換えの時間がとても短く、茅沼さん曰く国境のチェックなどがもし入ると乗り換えに間に合わなくなってしまい電車がなくなってしまう。それから、ミュンヘンショーが終わるのが夜6時くらい。それから片付けと日本への荷物の返送準備の時間を考えると8時までにミュンヘン中央駅に行くのは時間的にかなり厳しい。
そうなると必然的に②のパターンでチケットを取る事になる。
さっそく私が泊まっているホテルのオンライン予約をみると・・・なんと満室!!!
それでもエリアはミュンヘン中央駅なので、最悪場所が変わってもホテルが取れないということはないほどビジネスホテルは多い。こうなったら、ホテルに戻ってからフロントに直接交渉だ!!・・・といいつつ交渉(会話)が一番の難関。
・・・結果、あっさりとホテルの追加宿泊はOKでした。片言英語でもなんとか気持ちは伝わったみたいです。感謝!
その夜、ホテルで11月2日の始発列車でウィーンに向かうオンライン予約をすることに。
思い返すと寝台列車で予約をしていたときには何度と無く最後の「予約完了」を迎える事ができなかったDBのウェブサイト(写真上)。今回は無事に予約することができ少し感動(笑)
とりあえず帰国までのスケジュールがこの時点で確定しましたのでやっと安心しました!!
翌日は、本オープンを迎えます!
一般来場ですので、多くのガーネット好きの皆様との出逢いを信じて。
その5へつづく。