イタリア産パイロープガーネット単結晶（約）66x51mm 413g

商品名：パイロープガーネット
サイズ：（約）66x51mm
重さ：413g
形状：鉱物標本
産地：Brossasco, Cuneo Province, Piedmont, Italy　イタリア・クーネオ・ブロッサスコ

地表からおよそ100kmという非常に深い場所で、高温高圧の変成作用を受けて生成される、純度の高いパイロープガーネットを含む原石です。
石英の変成鉱物「コーサイト」、雲母の変成鉱物「フェンジャイト」とともに共生する、非常に珍しいタイプの標本です。

パイロープ部分は光沢のある淡いピンク色として現れ、石英は白色、雲母はメタリックな光沢を持ちます。
ぱっと見は白っぽい岩に見えますが、光をあてると構成鉱物の違いが浮かび上がり、結晶の境目を見分けることができます。

今回出品するのは、現地で採集したものではなく、新たに買い付けたテニスボール大のパイロープ単結晶です。
外観は雲母と石英が混ざった白っぽい質感ですが、うっすらと凧形二十四面体（パイロープの結晶形）が感じられ、内部にはピンク色の結晶面が確認できる可能性があります（※未割）。

この産地は現在、自然保護区に指定されており、新たな採掘は行われていません。
現地クーネオ在住のディーラーとの出会いによって、長年保管されていたオールドストックの中から、今回のような貴重な標本を手に入れることができました。

パイロープを含むこの地域の標本は極めて流通が少なく、マーケットでもほとんど見かけることがありません。
2017〜2018年に現地を訪問し、岩を割って採集・分析した経験からも、この地域での標本入手の難しさは実感しています。

高圧変成帯由来のレアな共生と、パイロープ単結晶の大きさと存在感。
研究・標本用途問わず、コレクションとしても価値の高い一石です。

（ご確認ください）
色合いに関しましてお使いの端末や環境によって違いが生じる場合があります。 実物に近くなるように撮影しましたが、残念ながら肉眼で見る色合いの方が遥かに綺麗だと思います。宝石の特性上どうしても映像では表現することが難しいです。あらかじめご理解ください。